▲釜山駅前には釜山市の焼香所が設けられていた
▲願いを託す黄色のリボン
▲釜山駅のロッテリアは豪華仕様
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ターミナル前で待機していた、おばちゃん運転士のシャトルバスで釜山駅へ。以前はこのバスもなく、重い荷物を背に地下鉄の駅まで歩かねばならなかったので、大助かりである。港まで伸びる線路に釜山港駅を設け、KTXを直通させるとの構想も数年前に打ち出されてはいるが、こちらは進展がないようで残念だ。
屋台街を見ながら裏通りを走り、10分少々で釜山駅前に到着。駅前広場は旅行中の人が多く、記念写真を撮る人の姿が多く見られた。4年前の訪韓時には「デジ一」(デジタル一眼レフ)がブームだったのだが、今やほとんどがスマホに取って変わられている。世界のサムスンといえどデジ一とスマホでは画質が雲泥の差と思われるが、このあたりはIT大好きの国民性といえるだろう。
駅前には、セウォル号沈没事故の釜山市民焼香所が設けられており、多くの市民が列を作って花を手向けていた。駅舎と地下鉄駅の地下通路工事現場の仮囲いには、行方不明者の帰還を祈る黄色いリボンがぎっしりと貼り付けられている。旅の高揚感より、祈りの空気を強く感じる駅前風景だった。
駅の切符売り場は長蛇の列で、10分以上待ってようやく順番が回ってきた。今日は釜山市内に泊まる予定だけど、明日から使う切符を予め抑えておく。大型連休とあって気を揉んでいたが、混雑する時間の列車ではなかったようで、すべて希望の席を抑えることができたのは幸いだった。
ランチは駅コンコース上のロッテリアで、「韓牛プルコギバーガー」を食べた。韓国ロッテリア、旅行中は一度食べておきたいのである。ロッテリアはコンコースのフロアにもあるが、ワンフロア上がった店舗はぐっと空いていておすすめ。ゆったりソファ席もあるし、釜山港大橋を望む景観もなかなかである。
地下鉄の駅にもぐり、券売機で地下鉄用の1日乗車券(4,500ウォン)を求めた。おおむね4回乗ればモトが取れる計算である。バスや釜山金海新交通では使えないので、旅程に合わせて賢く使いたい。
1号線の電車に乗って、北へ上る。市庁(市役所)駅の手前では、釜山市の歌が流れるようになった。帰路の中央駅手前では、日本人にもお馴染み「釜山港へ帰れ」も流れ、地域性を感じられる放送は楽しい。
大柄なソウルの地下鉄と違って、釜山1号線の電車は日本の電車の大きさに近く、親しみを感じられる。地上に出て、高架の駅になるのは東莱(トンネ)駅から。せっかく景色を楽しめるようになったが下車して、4号線に乗り換える。4号線ホームは地下になるので、乗り換えは高架から地下への大移動だった。
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