▲高原の宿といった趣の瑞穂温泉山荘
▲和室は旅館の雰囲気だが、たたみは年季が入ってる
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今宵の宿は、駅から山間に向かう途中にある瑞穂温泉である。バスの便はほとんどないらしく、駅前に止っていたタクシーを捕まえた。ところがおじさんの運転手さんに「温泉山荘」と伝えても、どこだそれはといった反応。それでも、何とかしてくれようとしてくれるのはありがたく、周りの運転士さんらに聞いてようやく分かったようだ。
人家の明かりも少ない田舎道をひた走ること約10分で、目指す瑞穂温泉山荘に到着。タクシー代は180NT(670円)と、日本よりはだいぶ安かったが、もろ手を上げて喜ぶほどではない。
友人の友人を通じて予約してもらった瑞穂温泉山荘は、たった570NT(2,100円)で朝食付きの和室に泊まれる温泉宿。和室はもちろん日本統治時代からのもので、かつては警察の保養所だったとのことだ。ただ、畳の古さは相当なもの。すっかり色が変わり、湿気を吸い込んでしまった畳は、廃屋のもののようだ。台湾では簡単に畳は手に入らないだろうし、日本の感覚で考えてはいけないのだろうが、畳に直接座ることはついにできなかった。
ともあれ、温泉である。大晦日に入った新北投温泉こそ裸で入れる日本式だったが、台湾では水着を着て入る混浴が主流。ゆえに露天風呂も囲いや目隠しはなく、かなりオープンである。脱衣所や更衣室もなく、露天風呂の横にあるシャワー室で体をきれいにして入るとのこと。このあたりの流れがよく分からず、宿のおばさんを質問攻めにして迷惑をかけた。
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