そのお隣には、日本でお馴染み「タイムス」のコインパーキングが進出していた。見慣れた看板には、平日用の上限料金が設定されており、運営ノウハウともども海外進出しているようだ。公営駐車場のお隣でもお構いなしという営業姿勢も、日本と同じである。
さあ、台北101に足を踏み入れてみよう。台北101は高さ509m、一時は世界最高峰を誇ったビル。最上階の展望台からの眺めはことのほか素晴らしい、らしいのだが、入場料は500NT(1,850円)とかなりの値段である。しかし、高さを1/3で妥協すれば安く入る方法があるというので、試してみることにした。
ポイントは商業施設棟ではなく、「LOVE」のモニュメントが目印のオフィス棟に入ること。大きなエントランスの右側に進むとマシンが置いてあり、35階のテナントフロアのレストランやカフェに、インターフォンで「行きたい!」と伝えれば、無料の整理券を貰えるという按配である。実際のところは使い方がよく分からず、まごついていたら、警備員さんが来て流暢な英語で助けてくれた。
エレベーターで一気に、35階へ。基本的にはビル内に勤める人が対象のフロアなので、週末の9時台に開いている店は「星巴克珈琲」に限られる。スターバックスコーヒーのことだ。モーニングタイムなのか、クロワッサンにコーヒーが付いて100NT(370円)だった。
眼下に広がる眺めは、素晴らしい。計画的に整備された街路は真っ直ぐで、整然とビルが立ち並ぶ。35階でこの眺めなのだから、89階の展望台からの眺めはさぞかしと思うが、この日は生憎の曇り空。展望台まで登ってしまっては、風景はもやの中だったかもしれない。
なお35階のスターバックスは広い店ではないことから、滞在時間は90分に制限される。案内文は中・英に加えハングルでも出ており、実際に韓国人の訪問者も多く、韓国ではよく知られた「裏ワザ」のようだ。
ちなみに台北101では年越しの瞬間、ビルから花火が打ち上げられる。もう2日後に迫っており、おそらくこの時点で既に花火は仕掛けられていたのだろうけど、そのような気配は微塵も感じられなかった。2日後、どこから新年の瞬間を見届けようか。
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▲台北101のオフィスエリアに潜入
▲空の上のスタバ入口
▲モーニングを食べながらの絶景
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