▲今日の「宿」にチェックイン
▲こぎれいな1等寝台個室
▲セルフの生ビールサーバー
▲明石海峡大橋に見送られ
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帰路は、名門大洋フェリーに乗って九州へ戻る。大阪南港は、ニュートラムの駅から歩道橋を歩いて5分という立地のよさだ。今回はパスがあったので地下鉄とニュートラムを乗り継いできたが、大阪と京都方面からは、ウィラートラベルの格安直行バスもある。
フェリーに乗る時はせいぜい2等寝台までなのだが、今回は友人が格安で1等室を抑えてくれた。関釜フェリーの1等室には乗ったことがあるけど、国内航路での1等室は初めてである。船内の案内所で鍵を受け取り「チェックイン」。もうホテルに泊まる感覚だ。タオルと歯ブラシセットも貰えるので、手ぶらで乗れる。
重い扉を開けてみれば、4人室だったのでびっくり。2段ベッドが2つずつに、小上がりが付いている。お茶用のポットや浴衣もあり、テレビでは船内の案内も流れている。地上の宿泊施設とそん色ない快適さである。
船内には大浴場もあり、さっそく1日の汗を流しに行った。ちょうど出航の時間になり、流れる港の夜景を見ながらのお風呂は、オツなものだ。揺れるお湯に身を任せるのも、船旅の妙味である。
風呂を上がれば、ご飯の時間。船内レストランは、カレー500円、カツオのたたき600円など、場所を考えれば良心的な値段である。食堂には生ビールサーバーもあり、冷蔵庫で冷やしたジョッキにセルフでそそぐ方式。こちらも500円と、市中の居酒屋価格に近い。窓の外に揺れる夜景を見ながら、いい気分でぐいぐい飲んだ。船内の飲み物自販機も市中価格で、経営努力に敬意を表したい。利用者としても持ち込まず、船内での「消費」に協力したいところである。
大阪発便では、阪神地域から明石海峡にかけての夜景も楽しみの一つ。海上から望む阪神間に続く街並みや、六甲山の碇マークはフェリーならではである。明石海峡大橋の通過時間は21時と無理がない時間で、虹色のライトアップが美しい。新幹線やLCCでは味わえないひとときが流れていく。
今回乗った1等は、定価だとネット予約でも1人当たり11,300円になるが、カーテンで仕切れるベッドの2等洋室なら6,500円と格安。今なら同額で、テレビ付きの特2等にランクアップできる。同室の人との語らいも楽しい雑魚寝の2等は、さらに安い5,300円である。
また船会社のパックも格安で、九州からだとUSJ入場料付き1等往復で19,800円。大阪観光ならば、2等往復に1,000円分の電車チケットが付いて8,500円なんてプランもある。詳しくはCLTのホームページで。
昨夜の睡眠時間は短かったので、10時過ぎには部屋の明かりを落として早寝。朝を迎えてもゴロゴロ過ごしていたら、展望プロムナードの朝食販売に間に合わなかった。船内放送の「お早目に」の案内には、素直に従っておいた方が良さそうだ。
天候に恵まれた今回の旅だったが、門司で降りれば雨。連絡バスで運ばれるだけなのでさしたる影響はなく、JR門司駅で下車して、遅くて高い快速電車で久留米に戻った。3月までは、小倉から久留米への高速バスがあったのだが、4月から1日2往復へと大幅減便になってしまい、船のアクセスも悪くなったのは残念だ。
久留米到着、11時半。日曜日は、まだ半日を余している。
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