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隣街、釜山 vol.2
3日目
最終日も貪欲に

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早起きで最終日も充実

 最終日は6時に起床。6時半にはタクシーを飛ばして、西面に向かった。朝の時間も無駄にはしない。眠い目をこすってもう1ラウンド、朝ごはんだ。

 ロッテデパートの裏手に続くのが、テジクッパ通り。直訳すれば「豚の汁飯」で、釜山名物の一つである。テジクッパの専門店が5軒ほど並んでいて、店の前でグラグラと白濁したスープを煮込んでいる。匂いは豚骨ラーメンに近く、海を挟んだ福岡と釜山で似た食文化が根付いているのは面白い。例によって一番混んでいる店に入った。

 韓国の飲み屋街にとって、朝7時はまだ前夜の続き。「締めのテジクッパ」という人もいれば、夜が明けても焼酎の瓶を空け続ける人もいる。さすがは酒豪の国である。

 お待ちかねのテジクッパは、味付け前の豚骨スープといった感じ。塩や胡椒でお好みに味付けして食べるのが、韓国の汁物スタイルだ。暴飲暴食してきた胃には優しいメニューだった。

 もう1軒、ロッテリアにも寄り道。もう8時を前にしているというのに、ロッテリアも深夜の続き。レジの前で若者が酔いつぶれているし、吐いた跡らしきものも。トイレも言語に絶する汚さだった。

 日本では目立たないロッテリアだが、韓国では他のバーガーチェーンの追従を許さない存在だ。プルコギバーガーなど韓国系のメニューもおいしく、一つの「韓国食」といっても過言ではない。お気に入りだった韓牛ステーキバーガーが姿を消したのは残念だったが、プレミアムメニューの「Lotzバーガー」をテイクアウトしてみた。帰路の船で、最後の「韓国の昼食」を楽しむためである。早起きのおかげで、2食分を稼げた。

 


▲早朝のテジクッパ通りは昨夜の続き


▲豚骨スープであたたまる

ト・マンナヨ・また会おう

 8時過ぎにはホテルに戻り、ゆっくりくつろいで、約束の8時半にロビーへ。初日に困らせられた5人グループは、予想通り現れない。結局20分も遅れてやってきた彼らからは詫びの一言もなく、日本の未来に暗澹たる思いがする。滅多にないことだというガイドさんの言葉と、わざわざ港まで詫びに来てくれた支店長氏に免じて「ツアーなんて二度とごめんだ」なんて所感は封印しておこう。

 港に着いたのは出航50分前だったが、もともと時間の余裕はあり、バタバタすることもなく乗船することができた。詰め込まれている1階席に比べて2階はガラガラで、ゆったりくつろげた。

 13時前には博多港に到着。短いようで、ずいぶん中身の濃い3日間を過ごせた。多少のイライラはあったものの、1万1800円の内容としては充分すぎるものだった。

 僕の韓国旅行といえば5~7日間の休みを取って韓国全土を巡るようなパターンばかりだったのだが、こんな気軽な小旅行も、韓国を身近にしてくれる一つの方法かもしれない。2年半ぶりの韓国、時々は浦島太郎のような気分になったが、そう感じずに済むタイミングで「韓国通い」していきたいものだ。

 


▲船内でも「韓国の味」を楽しむ


▲無事に博多へ帰還








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