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変わり行く韓国のローカル線を行く
1日目
数往復のローカル線も大変革

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そろそろ禁断症状です


今回の旅のルート


 2008年、今年の年末年始は暦の並びがよく、長い休みが取れそう。今年は四国、東北、北海道、さらには夏にキャンプ三昧と、ずいぶんあちこち出歩いたけど、じゃあ正月はゆっくり家でなんて展開にはならない。僕の旅の虫は、そんなに大人しくはないのだ。

 今回の行き先は、1年ぶりの韓国に決めた。2003年に留学から帰国した後こそ、1年以上のブランクを空けたもの、その後は1年と待たず訪韓を繰り返してきた。1年以上空けてしまった今、そろそろ禁断症状が現れてきそうである。

 それに今、100円=1600ウォンという、かつてない円高ウォン安を迎えている。未曾有の経済危機で日韓とも大変な状況、その形の一つともいえる円高ウォン安を楽しんでは申し訳ない気もするが、消費拡大こそ両国への貢献! と勝手な理屈を立てて、韓国満喫の旅を計画した。

 昨年の韓国旅行ではあまり鉄道に乗っていないので、今回はめいっぱい鉄道の旅を満喫しよう。近年の韓国のローカル線は路線改良が進む一方で、普通列車の大削減も断行されており、そんな様子も見てみたい。さらに調べてみれば最近、韓国では「汽車の村」や「海列車」など、『鉄』なスポットも多く生まれているようだ。これらを結んで、ほぼ韓国を一周してしまうプランができあがった。

 年末26日。ほどほどに切り上げようと思っていた忘年会も、思惑通りいくわけはなく、楽しく痛飲して帰宅は午前様。午前1時まで準備をして、起床は午前5時半。ああ辛い、楽しむとはこんなにも辛いことか。


海飛ぶグリーン席

 12月27日。社宅前のバス停からバスを乗り継ぎ、博多港へ向かう。博多区民の今だからこそ、こんな早朝出発も可能だが、来年度久留米市民になったら、こうはいくまい。

 今日から冬休み、という人も多く、8時15分、30分、そして9時と、都市間特急並みのダイヤで頻発するビートル。乗船カウンターも長い列ができており、やや手間のかかる「ビートル&コリアレールパス」の発行に時間を掛けてしまい申し訳なし。

 おなじみ「ビートル&コリアレールパス」は、ビートル往復乗船券と、韓国鉄道の長距離列車が乗り放題となる「KRパス」がセットになっている企画きっぷで、7日間用31,000円。ビートルの往復割引乗船券が24,000円だから、都合6,000円で韓国鉄道が1週間乗り放題になる計算だ。

 実際のところ、韓国の交通費は物価に対して安め、さらにこのウォン安とあっては、モトが取れるかギリギリのライン。まして単独販売の「コリアレールパス」7日日用16,350円では、かなり乗らないと難しいだろう。最近、韓国鉄道の一般指定席は海外からでも予約できるようになった一方、コリアレールパスでは現地に着かないと予約できないという短所もあり、旅のスタイルに合わせてよーく比較あれ。

 さらに燃油サーチャージ2,000円、グリーン料金3,000円を加えて、支払いは計36,000円。グリーン席は2006年の登場以来、初めての「ためし乗り」である。

 いつもながら、あっさりした出国審査を終えて、ビートルに乗船。1階最前部の席で、前に窓があるわけでなく眺望は開けない席だが、乗り降りにはもっとも便利だ。座席の広さは思ったほどじゃないものの、すわり心地はよい。高級車にも使われる、レカロ社製のシートなのだとか。

 普通席は満席だが、こちらグリーン席は空席もちらほら。サイトの予約状況では満席だったが、予約だけで乗らなかった人も多かったのだろうか。1週間ほど前には、わざわざJRから「乗りますよね?」と念押しの電話もかかってきていたのだが…

 出航後しばらくして、客室乗務員の船内サービスがまわってきた。さすがは国際航路の特別席で、アルコール類が無料なのは嬉しい…のだが、銘柄を見て少しがっかり。ワインは安売り用のものだし、ビールも普通レベル。JALなら、普通席でもプレミアムクラスを出してくれるのだがなあ。軽食はサンドイッチと洋菓子から選べ、洋菓子を選んでみたら、石村萬盛堂自慢のお菓子の詰め合わせで、どれも美味しかった。

 寝不足を補うべく、リクライニングを倒しぐっすり眠れば、対馬海峡の真ん中へ。冬場は揺れることも多く、船酔いに弱い人には苦難の道中となるビートルだが、今回は比較的平穏な航海だった。

 お隣の席のおやじさんは、年10回は渡韓されているとかで、今回は海雲台のビーチリゾートでのんびりしてくるとか。羽振りはよろしいようで、飛行機はビジネス、ビートルもグリーンと毎回決めているらしい。ウォン安でもあるし、僕も今回の旅では、財布の紐をちょっと緩めてみようかしらと思ってみたが、節約旅行の癖はそう容易く抜けるものではなかった。

 定刻どおり、釜山到着。グリーン席の乗客は優先下船でき、早く行動を開始したい向きには何より有難い。出国審査場へも、はじめて一番乗りできた。ゲートをくぐれば韓国だ。

 


▲大賑わいの博多港国際ターミナル


▲ゆったり座り心地がいいグリーン席


▲サービスの洋菓子ボックス

少し寂しいサブターミナル駅

 ターミナルではレンタル携帯電話を借り、銀行で両替して、といつものパターンで「韓国市民」になる準備を進める。レートは手数料込みで100円=1,340ウォンとなり、ややウォン高に復しているようだ。それでも一時期、100円=700ウォン台にまでなったことを考えれば、ほぼ倍の計算になる。

 釜山駅までは、シャトルバスを利用した。このシャトルバスも意外と最近、2007年から運行を開始しており、歩けば案外遠い駅まで歩かなくてよくなったのは助かる。交通カードの類は使えないものの、900ウォンと割安。運転士さんも親切だった。

 1年ぶりの韓国の街。釜山市内中心部に2軒の「東横イン」ができているのが目を引くが、そうそう街並みが劇的に変わるわけではない。オフィスや店舗の窓ガラスに出ている「貸出」の張り紙の多さに、不況の影響を感じるかな?といったところだ。幹線道路から高架道路の下に入り、裏道を走ればあっという間に釜山駅に到着した。

 2階の切符売り場で、さっそく手元のバウチャー券を、コリアレールパスに交換。発売当初は現場での混乱も見られたパスだが、その後は韓国に来るたびにスムーズになっており、今回もすんなりと本券に交換してもらえた。ついでにこの先、今回の旅行で使う指定券を交換してもらおうと、メモ紙を差し出したところ、若い駅員さん、
 「…汽車ばっかり乗るんですね」
 と、苦笑い。かなりの枚数になるので、
 「面倒でしたら、現地で交換してもいいですよ」
 と言ってみたが、いえいえ構いませんよと、笑顔で全部発券してくれた。感謝。以前なら列の後ろから舌打ちでも聞こえてきたのだろうが、鉄道の駅では「フォーク並び」が急速に普及していて、不快な思いをすることはなくなった。

 今日の目的は、釜山から順天(スンチョン)、木浦(モッポ)方面へ向かう、慶全(キョンジョン)線への乗車だ。ローカル列車は、長距離列車でいっぱいの釜山駅を締め出されており、2駅先の釜田(プジョン)が始発駅となる。地下鉄1号線の釜田洞(プジョンドン)駅が最寄りなので、踵を返して駅前広場から地下鉄乗り場へ下った。長距離列車の釜山駅とは直結しておらず、細かな点が至らない。

 釜山の地下鉄にも微妙な変化があり、サイン類に日本語の案内が登場していた。以前から漢字の案内はあったものの、あくまで韓国語の漢字表記であり、日本語ではなかった。それが「のりば」「きっぷうりば」など、優しい平仮名の表現に変わっている。案内放送も、主要駅では日本語のものが登場し、国を忘れそうだ。東京でも韓国語の案内が増えており驚いたが、まあ、よい傾向なのだろう。

 一部駅では改装工事が進行中で、レンガ調だった駅の内装も、タイル材に変更されつつある。一方でホームドアは、ソウルのような広告収入方式ではスポンサーがつかないのか、西面(ソミョン)など、限られた駅に留まっている。

 変化といえばエスカレーターが増えてきたこともその一つで、センサー感知で動く節電型も普及し始めた。ただしこれがくせ者で、エスカレーターに近付いてから動き出すまでにタイムラグがあって、ずっこけそうになる。

 さらにエスカレーターは「2列並びで乗りましょう」とのキャンペーンが広がっているのも、大きな変化だ。これまでは関西と同様、というか国際標準に則って、左側は急ぐ人のために空けておくのがマナーとされていたが、事故防止のために方針転換が図られたようだ。あちこちにポスターが貼られ、従前からの案内文からも「左側を空けましょう」の文面が消されていた。

 日本でも事故の増加で、エスカレーターで歩く是非が問われ始めているが、韓国の動きは素早く、駅では全国各地で徹底していたからすごい。もっとも、守られているかは別問題だが。

 釜田洞は、駅前に市場が広がる庶民パワーが溢れる街。一方で、釜田駅は新しい橋上駅に生まれ変わっていたが、駅内の施設といえるものは韓国版キオスクこと「Story Way」程度で、いささか寂しい。慶全線はもちろん、東海南部線経由のソウル行き「セマウル」も発着する駅なのだから、せめてうどん屋やコンビニくらいは欲しいところだ。

 お昼ごはんがまだだったが、大荷物を手に駅前へ戻るのも億劫で、菓子パンで済ませた。600ウォンと安いのはいいが、あまりおいしくなかった。

 


▲大屋根が突き出す釜田駅


▲立派だけどガランとした釜田駅コンコース


▲幹線のスターもローカル輸送に活躍

偉大なるローカル線にも大変革の兆しが

 木浦まで、はるばる8時間をかけて走るムグンファ1953列車は、機関車1両+電源車1両+客車3両と、いささか寂しい編成だ。しかも車内販売はないとの放送があり、ホームに売店や自販機もないので、急いで待合室のStory Wayに戻って飲み物を仕入れてきた。鈍行列車にまで車内販売が乗務し、日本人客を驚かせていた韓国鉄道だが、その数を急速に減らしている。

 先頭に立つのは、台形に角ばった流線型の7000形ディーゼル機関車。高速志向の旅客用ディーゼルながら、片運転台、給油タンクの容量の少なさから運用し辛く、今はローカル線が主たる活躍場所になっている。連なる客車も新型の「リミット型」とは無縁で古いタイプだが、リクライニングシートまわりには余裕があり快適だ。

 ローカル列車ながら、ほぼいっぱいの乗客を乗せて発車。まずは日本の東海道本線に相当する、京釜(キョンブ)線を上っていく。さっそくソウル行きのKTXが追い越していったが、こちらはあせらず急がずのローカル列車だ。

 勿禁(ムルグン)駅前には新都市が造成中。案外、京釜線内で下りる乗客も多く、騒がしく車内を埋めていた中高生らも院洞(ウォンドン)で大挙下車していき、京釜線のローカル駅の需要を、本来の役割ではないこの列車が担っているようだ。釜山口の京釜線にも通勤電車を走らせる計画があると漏れ聞くが、その必要性は高いのかもしれない。

 三浪津(サムナンジン)駅を出れば、ようやく慶全線へ。非電化・単線のローカル線である。線路の規格も低くなり、ゴトンゴトンとレールのつなぎ目を刻む音が大きくなった。しかし平行して、線路改良工事が進行中。それもまったく別の位置に線路を付け替え、複線電化まで行ってしまうという大規模なもので、事実上の新線建設である。今あるすべての線路、駅舎、その他もろもろの施設を捨て去り、新たな鉄道を敷くのだ。

 この慶全線、途中の馬山(マサン)まではソウル方面との直通列車が13本あるものの、その他は各駅停車クラスの列車が5~6往復のみというローカル線である。路線改良の暁には、どーんと増発!となるかどうか。それが怪しいことを、その後あちこちで乗り歩いてみて、感ずることになる。

 ムグンファ1953列車をはじめ、釜山方面を発着する列車は、ほとんど各駅停車クラス。とはいえ鈍行と断じていいものかどうかは怪しく、この列車も通過駅がある。そもそもムグンファ号は長らく「急行」クラスの列車と称されており、車内もリクライニングシートが並ぶ特急仕様だ。2002年までは「統一(トンイル)」という列車種別の、文句なく鈍行の雰囲気をかもし出していた列車があったのだが…

 とはいえ、地方の小駅に丹念に止まっていく姿はやはり「鈍行」で、1本だけの小さなホームに車掌が降り立ち、乗客に手を振り見送る光景は、日本の一昔前のローカル線を思い起こさせる。2002年の統一号廃止で、ローカル輸送はほぼ壊滅したと思っていたが、まだまだこんな風景も残されていたのだ。

 盛り土上に片面ホーム1本だけの駅は、日本の三セク駅を見ているよう。晋州(チンジュ)樹木園駅は最近開設された駅のようで、駅舎のひとつもなく、駅前と一体化している。一方で地域の拠点駅として賑わう駅もあり、古いホームを乗客が埋めている光景も見られた。大小問わず、乗降ゼロという駅は少なくて、数少ないローカル列車であっても、大切な地域の足となっていることが分かる。

 晋州(チンジュ)駅はホームに木造の上屋を持つ、この地方を代表する駅。交換列車はないものの、時間調整のためか数分停車し、
 「ホーム上に自販機があります」
 旨の放送もあったので、ありがたく自販機のコーヒーで温まった。

 このインスタントコーヒー自販機、甘ったるいものの300~400ウォンと安く、重宝する。しかし、衛生管理がきわめてずさんだという報道もあり、少し怖いものという印象があることも確か。報道の影響からか、「自販機衛生管理者」のシールが貼ってある自販機もあり、これがないものは避けるというのも一つの方法といえそうで、僕はそうしている。これとて、どこまで信じていいやらとも思うが…

 坦々としたローカル線の旅。地図を見ると海岸線を走るかのようなイメージもある路線だが、実際は田園地帯や小さな峠ばかりで、車窓の面白さという点ではもう一歩である。新線建設は、晋州を越えてもずっと続く。

 特急型客車であるのが不自然なほど、ローカルムードが濃い車内。統一号の旧型客車や、さらにさかのぼってピドゥルギ(鳩の意。統一よりさらに下の、鈍行列車として存在した)号のボックスシートがお似合いの列車だ。見知らぬ者同士、おじいさん、おばあさん同士の話の花が、大声で咲いている。日本統治下での苦労話がメインで、とても入っていける雰囲気ではないが…もっとも方言もきつく、2~3割くらいしか聞き取れなかった。

 北川(プクチョン)駅は、昔ながらの木造駅舎が、あざやかなピンク色に塗り替えられていた。それだけでなく、駅名版や給水タンクにはコスモスの絵も描かれている。コスモス祭りの横断幕も揺れており、どうやらコスモスの街として売出し中のようだ。数少ない鈍行列車で観光に来る人も少ないと思うが、ツアー列車なんかが乗り入れているのかも。

 全羅(チョルラ)線との交差駅、順天(スンチョン)を超えれば、1日わずか3往復という超ローカル線となる。僕もこの先、ローカル線のムードを味わおうと、光州市の松汀里(ソンジョンニ)まで乗る予定にしていた。しかし時間はすでに夕方5時を過ぎ、この先は車窓を楽しめそうもない。明日は光州から順天近くの麗水(ヨス)まで戻ってくる予定だったが、年末疲れもあるし、このまま素直に麗水まで直行してゆっくりするのが、いいかもしれない。ギリギリまで迷ったが、列車を飛び降りるように降りた。

 


▲平行して新線建設が続く慶全線


日本のローカル線新駅を見ているような晋州樹木園駅


▲鮮やかなピンクに彩られた北川駅
新時代の車内サービス「列車カフェ」

 順天は鉄道の要衝。RC造2階建ての駅舎は、いかにも昔ながらのターミナルという雰囲気であるが、新築工事が進行中だ。メインはソウルと麗水を結ぶ全羅線で、特にソウル方面への列車を待つ人でいっぱいだった。

 乗り換えた麗水行きの列車には、噂の「列車カフェ」が連結されていた。昨年末に断行された食堂車の全廃、車内販売の大削減は残念だったが、これに変わる新時代の列車サービスとして登場した車両である。席に荷物を置く間もなく、さっそく向かってみた。

 入ってまず目につくのは、ネットが使えるパソコンとゲーム機。横の個室は、なんと2人用のカラオケボックスである。韓国のゲーセンにはカラオケブースがよくあり、留学生の頃にはよく遊んだものだが、ちょうどあんな感覚だ。ゲーセンでは歌の練習に一人で歌っている人も多いが、この列車カフェでも同様、若者が一人で入っていった。ゲーセンと異なり、こちらは時間制料金のようだ。マッサージチェアが置かれた部屋もあり、これは後日試してみよう。

 真ん中に「カフェ」のカウンターがあり、ショーケースにはお弁当や飲み物が並んでいる。品揃えが車内販売程度なのは残念だが、「カフェ」らしくコーヒーは豆から挽く本格派。注文してみれば、
 「濃い目に致しますか、薄めに致しますか?」
 「お砂糖、ミルクは入れられますか」
 「あ、エスプレッソがお好みですね」
 と、あれこれわがままも聞いてくれる。味も、至極まっとうなコーヒーの味だった。3,000ウォンという値段はこれまでの車販コーヒーの3倍だが、その価値は充分に感じる。

 食堂車を代替するだけの設備とはいえないものの、以前の「スナックカー」や「ネットカフェ客車」よりはよくできており、営業を行う列車も多いのは嬉しいこと。このテのサービスは得てして短命に終わることが多いが、これまで試行錯誤を重ねてきた車内サービスの集大成ともいえるだけに、長く続くことを祈っている。

 麗水の副都心・麗川(ヨチョン)では半分以上が下車。市内の夜景を眺めながら、ゆっくりと終着駅・麗水にすべりこんだ。ホーム1本があるだけだが、遠路はるばるやってきた感はある駅だ。

 駅前は街外れで静か。市内まで行けばいろいろ泊まる場所も選べそうだが、面倒になって、駅近くの旅館に宿をとった。旅館の中でも少しクラスが上になる「荘旅館」で、3万ウォンとのこと。僕の中でこのクラスの旅館の相場は2万5千ウォン程度と認識しているが、韓国の物価は上昇基調だし、とりあえず荷を降ろしたかった。それにこのウォン安、多少の出費は痛くない。

 時間は夜7時。夕飯処を探し、ヌッと近付いてきたおばさんの、
 「きれいな娘いるよ」
 という誘惑にもまけず、軽い食堂に入って、餃子スープを夕食にした。大した昼ごはんを食べていなかったのでご飯のお代わりを頼んだが、追加料金なしのサービス。感謝!

 さらにきれいなサウナを見つけ、4,000ウォンなりで暖かい風呂につかり、アカスリ(12,000ウォン)も受けて全身さっぱり。晩酌にと、学校前の文具店兼雑貨屋でビールとスナック菓子を買うと、主人のおっちゃんに、
 「これ2本で3,400ウォン、この菓子が500ウォン、合わせていくらだ!」
 と計算させられたものだから、ビックリ。本当に計算ができないのか、それともお客さんの小学生相手に計算をさせているのか。日本人と明かすとなぜか大喜びで、
 「日本は物価が高くて大変だろう、韓国と日本、どっちがいいよ?」
 「僕はどちらも好きですよ」
 「そうかそうか、そうだよなあ!」
 と盛り上がった。

 9時のニュースで、マスコミ法改正の大混乱や、釜山の免税店が日本人でいっぱいという「韓国の今」の知識を仕入れ、10時には就寝。年末疲れで、ぐっすり眠れた。
 


▲昔ながらのターミナル駅・順天


▲いろんなサービス施設がてんこもり!列車カフェ


▲最果て終着駅・麗水

▼2日目に続く

旅のご参考に…旅の支出一覧(1日目)

支出 購入場所 金 額(ウォン) 金 額(円) 金額(以前のレート)
ビートル&コリアレールパス7日券 31,000 31,000
燃油サーチャージ 2,000 3,000
グリーン券 3,000 3,000
ターミナル利用券 500 500
港~駅間シャトルバス 900 65 113
地下鉄(釜山駅~釜田) 1,100 80 138
パン2個 Story Way 釜田駅 1,200 87 150
缶コーヒー Let's Be Story Way 釜田駅 600 43 75
ドリンク 2%不足した時 Story Way 釜田駅 1,000 72 125
自販機コーヒー 晋州駅ホーム 400 29 50
チョコバー Story Way 順天駅 500 36 63
ドリップコーヒー 列車カフェ 3,000 217 375
宿泊料 荘旅館 30,000 2,174 3,750
餃子スープ 麗水駅前の粉食店 4,000 290 500
サウナ入浴料 麗水駅前のサウナ 4,000 290 500
あかすり 麗水駅前のサウナ 12,000 870 1,500
ビール・菓子 麗水駅前の文具・雑貨店 3,900 283 488
本日計 62,600 41,036 45,325
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